スキーばかりじゃなくてバイク関係もたまには書いておこうということで、タイヤインプレ。
バイクにとってタイヤ選びはとっても重要。車以上にタイヤ自体の性格次第で乗り心地やハンドリングへの変化が大きいと思ってる。また、自分がそのバイクをどう使いたいかで選択が大きく変わる。ハイグリップタイヤでサーキットを走るのか、一般道での快適さや高速安定性を取るか、それとも未舗装路の林道などのガレた道を走るのか。
だいぶ前に乗り始めたR1250GSのOEMタイヤはカルー3だった。
オフロード走ることを想定したスポーツサスペンションのモデルだったので、納車された時からブロックタイヤ。
納車されて走り始めた時はブロックタイヤでも普通に走れるなーとは思ってたんだけど、一番個人的にきつかったのがノイズ。
サーキット走ったりしてたので、オンロードタイヤのハイグリップは結構いろいろ試したけど、ブロックタイヤは経験がほとんどなくてこのノイズには辟易としてた。
それもあって、友人からもらった使いかけのMichelinのAnakee Adventureに履き替えたこともあったんだけど、Door Of Adventureとかの未舗装路走るイベントに参加するにはやっぱりブロックタイヤの方が良いな。ってことでブロックタイヤに履き直した。

カルー4は、2013年登場のカルー3から約9年ぶりのフルモデルチェンジとして2022年にリリースされた。BMW GS系をはじめ、Ducati ムルティストラーダやKTM 1290 スーパーアドベンチャーとかの大型アドベンチャーに適合するサイズをラインナップしてて、MichelinのAnakee Wild、BridgestonenのBATTLAX ADVENTURECROSS AX41と同様にこのカテゴリーの主力タイヤのひとつだと思ってる。
履き替えるときに、当然この2つも考えたんだけど、カルー3との比較をしたくてちょっと高かったけどあえてのカルー4。
実際にR1250GSでOEM装着されていたカルー3から乗り換えて使用した感覚をベースに、まとめてみる。
ノイズ・振動
はじめに書いちゃうけど、ここが一番の驚きだった
カルー3からの乗り換えで、まず驚いたのがロードノイズの低さ。
OEM装着されていたカルー3は、ブロックタイヤらしい転がりはじめの抵抗感、微妙な振動これはある程度覚悟してたので、そこまで気にならなかった。でも走行音、これらはうるさいなぁ…と常に思ってた。カルー4に換えた直後、その差は走り始めた瞬間から明らかで、個人的にはこれならそこまで気にならないな。と感じた。60km前後でニョワ〜〜ンみたいな音が大きくなることはあるけど、それを超えたら静かだった。
ただし、これは新品時の話。摩耗が進むにつれてロードノイズは徐々に大きくなっていく。ブロックタイヤの宿命なのかもしれないけど、「美味しい時期」——静粛性とオフロードグリップが両立する期間——は、感覚的にそんなに長くない印象を受けた。タイヤの寿命そのものが極端に短いわけではないけど、ノイズの面では新品〜中期の状態が一番気持ちいい。
オンロード
必要十分、ただしあたりあまえだけど限界ある。
舗装路でのグリップは、こういうアドベンチャーバイクに乗るライダーが求める水準を十分に満たしている。峠道をペースを合わせて気持ちよく流す程度であれば、タイヤが原因で不安を感じる場面はまずない。ワインディングでの旋回性もブロックタイヤという前提はあるけどそこまで不安感を感じるものではなかった。
ただし、R1250GSという重量級の車体でペースを上げていくと、「止まらない」と感じた場面があった。スポーツ走行を想定したタイヤではないから当然なんだけど、GSみたいな重量級の車体でペースを上げて走ると、制動距離のマージンを少し多めに見ておく必要がある。車体の重さは少しだけ頭に入れておいたほうがいい。
オフロード
大型アドベンチャーで走れる林道なら頼れるタイヤ。
林道性能については、大型アドベンチャーバイクで走るようなフラットダートや、多少ガレた道であれば不安を感じることはなかった。ブロックパターンがしっかり路面を掴み、横方向への滑り出しも穏やかで、予期しないタイミングでリアが流れるような挙動は出にくい。
ただ、「ガレた道」は人によって基準がまるで違う。エンデューロライダーが走るような本格的な岩盤や深い轍は別として、ツーリングの延長でアドベンチャーライダーが走る林道なら、このタイヤで十分に楽しめる。Door Of Adventureとかで走るような千葉の林道とかだったら十分対応できる性能。
フラット中心のツーリングダートからもうちょっと荒れた林道くらいが一番カルー4の本領が発揮されるレンジなんじゃないかな…。
ライフ
交換したのは約5000kmほど走った時点だった。オフロード比率や走り方によって変わるため一概には言えないけど、250kg近い重量級バイクでオンロード中心のツーリング使いという条件での数字。
交換したのは前述のとおり、摩耗が進むにつれてロードノイズが増してくるため、ちょっともう煩くてやだなぁ…というタイミングでの交換。タイヤの山はオンロードタイヤとしてだったら問題ない程度にあまってた。ロードノイズに耐えれなくて交換したけど、気にならない人が丁寧に乗ってたら10000kmとか持つんじゃないかな。

カルー4は「ブロックタイヤの不快さ」をかなりのレベルで解消しつつ、オフロードも楽しく走れるタイヤ。OEM装着のカルー3から乗り換えてその差は明確で、新品時の静粛性は特に印象的だった。
一方で、摩耗とともにノイズが増すという面と、重量級の車体ではオンロードでの制動限界を意識しておく必要があるという点は、覚えておいた方が良いと思う。
本格的なオフロードを攻めるのでなく、林道込みのツーリングを楽しみたいアドベンチャーバイクに乗る人には、充分選択肢に入ると思う。もちろん、オンロードしか走らないけど、ブロックタイヤの方がかっこいいから履きたいというのでも全然あり。