Arcteryxのエアバックザック ~Voltair~
かぐらスキー場で開催されていたICIスポーツの試乗会。
いろんな板乗れて楽しかったけども、その中で前々から気になってたザックが置いてあった。
Arcteryxのエアバックザック。
ザックは色々買っては売ってを繰り返してて、マムートとかグレゴリーとかオスプレイも試したんだけども、どうもしっくりこなくて色々試した結果、アークに落ち着いた。
それからハードシェルのほうがむしろ評価高いと聞いて、ジャケット類もアークにしてみたクチ。
そんなわけで、BCAの背負い心地が気に入らなくて売っちゃった自分としては、アークでエアバック付きのザックが発売されると聞いた時は、待ってました!という感じだったわけで…。
そんなザックが置いてあったので、気になってたところをメモ。
サイズ
展示されていたのは容量は30L。他に20Lもあるみたい。
エアバックの部品モーターやらが邪魔で実際は使える量もっと少ないと思いきや、普通に30Lザックの印象。
エアバックを広げる為のユニットやらが一箇所にまとまってて荷室のスペースが有効活用できてるように見える。
BCAだとボンベが脇にあって、そこからパイプが通って上部にエア抜きの弁があって~と言う感じだった。
パイプにあんまりテンション加えたりしたくないし~と、パッキングには気を使ってたけどもこれはそんなに気にしなくても大丈夫かな?
使い勝手
四角い形の荷室に、アバランチギアを入れておく別の荷室があるパターン。
特に目新しい感じはなし。
メインの荷室の上部にエアバックを入れるスペースがあるので、ちょっとせり出してるけども、普通のザックとの違いはそれくらいかな。
「背面アクセスできないの?アークもやればいいのに~」と言ってるオジサマがいたけれど、僕は背面アクセスが便利という印象は無いんだよね。
そんなわけで、特に思うことは無かったけども、背面アクセスが好きな人には残念かも。
ま、使い勝手の部分は実際に使ってみないと解らないかな〜。
サイドにはバッテリーへのアクセス用のジッパーがある。
電源のオン・オフはここを開けるとちょうどスイッチがあるので、簡単にできるらしい。
サイドにエアバックのインジゲーター。
反対側には空気の取り入れ口のメッシュになってる箇所が…
最近のピッケル対応ザックにあるような、穴を通して引っ掛けて〜という機能はなし。
まぁ、エアバックに刺さって穴が空いたら本来の雪崩から助かる用途には使えないもんね。
背負い心地
個人的に一番大事なポイント。
背負っててしっくりこないザックはゴミだと思ってる。
現在メインで使ってるのがQuintic28。28Lとなってるけど、内部の構造の問題でサイズの割に荷物入らない。
下膨れの変な形だけど、背負った時のフィット感が良くてお気に入り。
もう少し大きいの欲しいな~と思ってkhamski31も買ったけども、こちらも背負い心地はいい感じ。あんま使ってないけどw
VoltAirも背面のデザインはほぼ同じ…ということは…うん、いい感じ。
単体で持つとやっぱり普通のザックとくらべて、そこそこの重さを感じるザックだけども、背負ってみると重さを感じない。
エアバック
BCAとかと違って頭のサイドを包み込むデザイン。
どっちが良いのか悪いのかは解らないけども、結構な容量があってデカイ。
ブラックダイヤモンドのザックとは違って、空気を抜くのは膨らんだ風船部分に棒をさして抜く形。
故障の可能性を考慮して、モーターを逆回転させて空気を抜くといった動作はしないとのこと。
完全埋没時に空気を抜いて、エアポケットを作りますという、ブラックダイヤモンドのほうがここは優れてそう。
実際に完全埋没した時に生存時間を延ばすエアポケットができるのか?という点については、ちょっと疑問が残るけども…。
値段
ザック本体の他にバッテリーと充電器も必要だそうで…。
おおよそ20万チョイのイメージ。
ブラックダイヤモンドよりかは高いけども、値段的にはこのくらいだろうなぁ~というイメージを大幅に越えることはなかったので、驚きはないかなぁ………いや、高いだろwww
ザック本体と充電器は輸入できるだろうけど、リポバッテリーは輸入が大変なので、安くおさえようとするならバッテリーは国内で購入になるのかな?
ザック購入者にしか売りませんとか言いだしたりしてw
来シーズン(2016-2017)は今シーズン(2015-2016)の暖かさの振り戻しで豪雪になるかも?という統計もあるそうなので、エアバックザック購入するにはいいタイミングなのかもしれませんね。
個人的な感想
アークテリクスのザックとしては正直ちょっと物足りない。
今までのザックに何らかの独自のアクセントを加えて出してくるのがアークテリクスだったと思ってる。
でも、このVoltairはデザインは使い古されたデザインだし、エアバックの機構は考えられてるんだけどもBDのジェットフォースとくらべて、コレじゃなきゃ!!!って思わせるポイントは無いと思う。
もっと、独自デザインのこれぞアークテリクス!というモデルが出てきたあたりが買い時かなぁ〜?と思ったり。
できることならば、スノーパルスのシリーズのようにエアバック機構と対応ザックという形にしてもらえるとありがたいんだけどなぁ…。
なかなかそれは難しいんでしょうね…。