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スキー

3/27 谷川岳BC
〜ゆるふわ芝倉沢の予定が遭難orz〜

2023/02/04

近くて良い山、谷川岳。
夏山も含めたら行った回数はもう両手両足じゃ数え切れないくらい・・・。
そんな谷川岳の芝倉沢を滑走しようと、いつもの仲間と・・・。

予定どおりに着いたのに、同行者は先に着いて、ロープウェイのリフト券列に並んでくれていた。マジ感謝!!!

この日は天気も安定している予報だったので、並んでる人がとにかく沢山。

先日、twitterで応募した懸賞にあたって、谷川岳ロープウェイの往復チケットがあったので、これを使ってロープウェイに乗車。

ロープウェイって楽で最高!
文明の利器は使えるなら使うスタイルです!!!
いつもの道をいつものようにてくてく歩いて、肩の小屋。

普段はここで戻ることが多いけど、今日はここからちょっと先までてくてく。

谷川岳の標識を眺めて、そのままてくてく芝倉沢へ。
上りが辛いなー苦しいなーやっぱり在宅勤務で運動しないのが色々と影響してるのかなぁ・・・なんて思いながら登り続けて、茂倉岳のピーク手前に到着。
滑走準備をして、一息ついたら滑走開始。

雪がいい面を探してトラバースしながら滑っていたけど、なかなか良い斜面がなくて、結局、芝倉沢のど真ん中を滑ることに・・・。
前半の雪は固くて滑っててあまり楽しくはないけど、後半にかけて徐々に重くなってきた・・・。でもまぁ、重いけど許容範囲。
気持ち良いと言われるとあれだけど、楽しく滑れる程度。
細かくターンして気持ちよく落としていく。

落としていくにつれて左右の崖から落ちてる雪が斜面を覆って少しづつ滑りづらくなってきたけど、まだまだ許容範囲。

細かくターンしながら雪が重いなぁ・・・と思いながら滑走していたら

 

その時が来た・・・・。

 

覚えている範囲だと、右側にスノーボール沢山の雪崩跡。
思ってたタイミングでターンが切れなくて、少し雪崩跡を踏む形になったその瞬間・・・。

ターンをしたときに、板がスノーボールに引っかかった。
普段は別に何も気にしないような瞬間なんだけど、このときは、なぜか左足の荷重がすべて抜けていて。スキーがスノーボールに引っかかったままフォールライン進んでいって、足がねじれる形になった。
左足には力が入ってなくて、そのままねじれに対抗できず、気づいたら足が逆側に向いていた。
と、同時にバキッって音。

その瞬間に思ったのは、あーーーやっちゃった・・・・。
バカ・・・。

音がした後は、転倒して痛みが襲ってきた。
左足のスキーは外れてた(ビンディングはtecton)んだけど、もっと早く外れててほしかったなぁ・・・。
力が全然入ってない状態だったので、これは仕方ない。(道具の問題じゃない)
スキーは外れてくれたけど、折れた(この時点では不明)足が戻るわけでもなく、痛みに耐えてすることはまずは仲間への状況報告。

少し前を滑っていた友人に大声で、声をかけてトラブルが発生したことを伝える。
え?!?!!って言ってたけど、すぐに理解してもらえたのは、ありがたかった。
自分は痛みに耐えつつ、ザックからロキソニン出してとりあえず飲んで一息ついたあたりで先行していた仲間がシールを付けて上がってきてくれたのは心強かった。

「どんな感じ?下まで降りれそう?」みたいなことを聞かれたような気がしたけど、正直痛みが強くて動ける気がしない旨を伝えて、これは無理だね・・・。という結論に。
幸いギリギリ携帯の電波が通じたので、まずは119にTEL。

過去、救急に電話したことは何回かあって(登山関係ではなく、バイク関係)消防が救急か聞かれて救急な旨をつたえる。
どうしましたか?と聞かれるので、山岳地域での事故である旨を伝えてたところ、状況をもろもろ聞かれて現在地の情報について聞かれる。
110,119などの緊急電話は携帯電話の位置情報を補足できるシステムを持っているんだけど、発信者からの情報がほしいという意図なんだと思う。
この日は携帯でGPSを動かしていたので、現在地の緯度、経度を伝えて、傷病の状況を伝えたところ、警察にも連絡をするように言われた。
通話中は音声が途切れることもなかったので、そのまま電話を切って、警察に電話。
先程119に電話をした旨を伝えたところ、すでに情報が伝わっていて、名前を確認される・・・話が早い。
この日は天候も安定しているので、おそらくヘリが飛べるとのこと。合わせて、山岳保険に入っているかの確認もされた気がする。

ICIスポーツの人にこの話をしたところ、警察や消防は税金での対応だけど民間は実費なので、おれは救助なんて要請してない!という人がいるらしくて、保険加入を確認する流れになってるらしい・・・。
自分はJROに加入している旨を伝えて、ウェアの色や同行者の有無、登山届の有無などを確認されて、その場で安全を確保するように言われた。

どうなんだろうな・・・。あと数百M行けばフラットなポイントだから、そこまで行ったほうが良いのかな・・・なんて頭の中をぐるぐる巡ったけど、正直痛みがひどくて動ける気がしなかった。
よく、怪我してたけど、動けててあとで病院に行ったら骨折していたことがわかった・・・みたいな人は、(痛みに対する耐性が)バカなのか(物理法則を無視して動ける)バカなのかなんだと思う。自分は腓骨骨折だったけど、動ける気配皆無だった。

気温は高いとはいえ、あたり一面が雪の中で待っていると、正直寒くなってくる。
入れなくて良いだろーと思ってたインサレーションのダウンがザックに入っていたので、これを中に着てひたすら救助を待つ・・・。
あと、警察の方が来てくれた時のためにマスクも着用。

なんだかんだで90分程度経ったあたりで、ヘリの音が近づいてきてるのに気づいた。
二度と味わいたくないんだけど、

あの

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

感はすごかった。

風はそんなに強くはないとはいえ、沢芯にいたので、上空は複雑な気流になっているみたいで、3回ほどホバリングをやり直してた。
そこからはよくテレビとかでみるやつ。
空から騎士(ナイト)が降りてくる感じw 今まで一番警察がかっこよく見えた瞬間だった。
荷物に関しては、スキー板とザックは持っていけないから、スキーは友人に、ザックは警察の方が回収してくれるということになったらしい(後から聞いた)

ホイストで釣り上げられるあたりは、少し余裕がでてきて、うわー外キレーとか独り言を言うくらいにはなってた。
流石にカメラは回すなんてする気にはならなかったけど、心のカメラにはきれいな景色が残ってるw
ヘリに収容された後も、警察の方はすごく親切だった。
そして、ヘリからみた白毛門の景色は多分、一生忘れないと思う。

ヘリはノルン水上あたりに着陸して、そこから救急車に載せてもらったんだと思う。救急車に乗ったのはこれで3回目。
1回目はバイク事故、2回目は自転車事故、3回目はコレ・・・。

救急車の中では、発熱具合について確認されたけど、骨折していたので、思ったより高い体温で一瞬現場が固まったのは覚えてる。
複数回図ると、ちょっと高いくらいに落ち着いて、日々の検温状況もデータとして持っているのでそれを見せて納得してもらえたっぽい。
とはいえ、マスクは常時つけっぱなし。
痛い場所は左足首と、左膝。膝は外傷がないことは確認していたけど、スキーブーツは脱いでなかった・・・・というか脱げる気がしなかった。
とはいえ、このままではどうしょうもないので、気合をいれて、ブーツを脱ぐ・・・。
救急車のなかで一人うなりながらブーツを脱いで、靴下をぬいだら・・・。

あーーーこれは折れてるなー・・・。
素人目に見てもおかしい腫れ具合。
足首が普段の2倍以上の増量。
救急隊員のかたも、あーーーって空気。

しばらくしたら受け入れてくれた病院に到着。
足以外は元気なのに担架で運ばれることにちょっと気恥ずかしさを覚えつつ、レントゲンを撮ったら・・・いやーーーきれいに折れてました。

素人がみてもわかる骨折具合。
状況から、プレート固定の手術は必要でしょう。との判断。
この病院にはMRIが無いので膝は一旦後ほど確認として、ギブスで膝から足首までまるっと固定。

その後、警察の方に事情聴取を3回位受けてたら、友人が板と荷物を持ってきてくれた。嫁土産用に生どら焼まで買ってきてくれて、気持ちはジャンピング土下座な気分。折れてるからできなかったケド…。

車とかは家族に回収してもらって、その後は住んでいる近くの病院で改めて診察してもらった結果。
左足の腓骨骨折と、内側側副靱帯損傷、前十字靭帯損傷、半月板損傷との診断・・・。
結果・・・入院!手術!!!

骨折箇所はチタンプレートで固定。
膝の靭帯とかはサポーターつけて様子見。
断裂してたら手術一択だけど、これは不幸中の幸いだった。

傷病直後はどうなることかと思っていましたが、現在(7/31)はリハビリで普通に登山したりできる程度にはなりました。もちろんペースは前よりかは遅いです。
骨折箇所は思ったより早く復活したものの、靭帯が長引くみたいで、いまだに膝関節がゆるい感じはします。
MRIも撮りましたが、これは根本的には手術をしない限り改善しないとのことです。
主治医と相談して、自分のレベルでスポーツをしていくなかで、どうしても不安を感じるのであれば、手術をするという方向にしています。
靭帯の緩さをフォローするために筋トレが必要ということで、ジムでのトレーニングを最近はしていたりします。

今回、事故を起こして、関係各所にご迷惑をおかけしたこと、また、友人にもフォローしてもらったこと、ただ、反省と感謝をする限りです。
事故を起こそうとして起こす人はいないとは思いますが、2回目が無いように気をつけながら今後もこの遊びを続けたいと思います。(懲りない)

というわけで、2020-2021シーズンはコレにて終了!!!!

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2020-2021滑走日数
スキー:vectorglide aventure superlight
スキー場 10日
BC  11日
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